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1月看護師からの豆知識(乾燥について)

2024.01.12【ブログ】藤島会グループ

こんにちは。藤島園看護師です。

この度は、元旦から能登半島地震が発生しまして、被災された方々には心からお見舞い申し上げるとともに復興に尽力されている皆様には安全にご活躍される事をお祈りいたします。

まだまだ厳しい寒さの中、体にも不調が見られる場合もあるかと思いますが、今回は皮膚の乾燥についてお話させていただきます。

冬はどうしても空気が乾燥しますね。そのような気候の中、肌がカサカサしてきてかゆくなる方も多いのではないでしょうか。手荒れも夏よりしやすくなったり、体のいたる所、もしくは全身的にかゆみを感じる方もおられると思います。なぜ、冬場になると体がかゆくなるのかというところからご説明させていただきます。

冬場特有の乾燥と寒さによるバリア機能の低下

冬になると感じるかゆみの一番の原因は、季節特有の乾燥した気候です。乾燥により肌の水分量が少なくなり、皮膚表面に細かいひび割れが生じると共に、肌の皮脂を作る力を衰えさせるといった原因が重なる事で、皮脂膜のバリア機能を低下させています。

エアコン・暖房器具

冬場の室内は暖房が欠かせませんが、乾燥している気候の中でエアコンなどで室温を上げようとすると、ますます湿度が下がってしまう可能性があります。湿度が下がっている部屋などに長時間居る事で、体の水分が奪われてしまう可能性も考えられます。また、電気こたつや電気毛布も便利なのですが、これも長時間使用するとかゆみを誘発する事になりますし、体が温まるとかゆみも強くなる場合があります。

熱いお風呂や長時間の入浴・肌をこすりすぎ

熱いお風呂や長時間の入浴をすると、皮脂や角質の保湿成分が奪われます。また、石鹸を付けてゴシゴシこすると、さらに肌表面の皮脂膜をはがし、肌を痛めてしまう事になります。かゆいとついゴシゴシと洗ってしまいがちですが、優しく洗うようにしましょう。

化繊素材のインナーの着用

近頃は、高性能な保湿性の高いインナーを着用している方も多いと思います。厳しい寒さの福井県では必需品と言っても良いくらいですね。しかし、繊維によっては、インナーとして着ているうちに肌に必要な皮脂や水分を奪ってしまっている可能性があります。着用していて、チクチクやサワサワ等の違和感がある場合には、肌の刺激となっている場合がありますので、ご自身への刺激が少ない衣類を選ぶことをお勧めします。

不規則な生活や食事

寝不足や食生活の乱れが、乾燥や肌荒れの原因となり、かゆみを引き起こす場合もあります。栄養が偏ったり、不足すると肌にも十分な栄養が届かず、肌荒れの原因となってしまいますので、過度なダイエットはお控えください。ご自身の睡眠の質や食事内容を振り返ってみましょう。

◎かゆみの一番の対策は保湿です。乾燥はなるべく避け、保湿を心掛けましょう

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